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2022.9.17

『定年退職組への今からの提案本』Kindle版を発売しました

『定年退職組への今からの提案本』Kindle版を発売しました。

本書のタイトルは「60歳からの熟年男旅」。サブタイトルは「定年退職組への今からの提案本」と「現役時の足跡と英国遊学 英国蒸気保存鉄道とドイツ自転車道」。この2つをあえて付けた。
プラントエンジニアとして活躍していた著者は、現役時代に当時の環境先進国ドイツからの技術導入のため、デュッセルドルフに行く。そして、今回は現役時代の足跡を辿ろうと、思い出の地デュッセルドルフを起点に、オランダ/アムステルダムヘ。さらに足を延ばしてユーロスターでドーバー海峡を潜り英国へと向かう。そこは、退職後にホームステイ遊学時をしたところだ。
こよなく保存鉄道と自転車を愛する著者の相棒は、折りたたみ自転車「ブロンプトン」。保存鉄道には自転車専用の貨車も連結され、そのまま自転車を積載できるのが嬉しい。車窓から撮影ポイント探し、目星を付けておいた場所に相棒と先回りし、まだかまだかとワクワクしながら列車を待ち受けコーヒータイムを楽しむ。この旅スタイルが著者の定番となっている。いろいろな「鉄ちゃん」の中でも、「自転車鉄」と言われる所以だ。
ドイツでは、メルヘン街道/ヴェーザー川自転車道やエルベ川自転車道を走り、行き先で出合った蒸気機関車やディーゼル機関車が牽引するレトロな列車、またレールバスなどの保存鉄道を紹介する。
定年退職時、著者は自分へのご褒美として、原風景の残る英国コッツウォルズ地方のチェルトナムにホームステイ遊学する。今回は、その足跡も辿った。10年以上経っても何一つ変わらぬ姿で迎えてくれたが、グロスターシャー・ウォーリックシャー鉄道の運行距離が伸びるという嬉しい変化があった。保存鉄道「Heritage Railway」は保存団体により運営され、スタッフの多くはボランティアだ。大切な鉄道遺産を保存鉄道として後世に残していくという考え方は、長い年月を経て育てられたものである。
本書は、自転車鉄のメリットを生かすだけでなく、徒歩にも対応する徹底取材により、データ満載にまとめている。案内・紀行・旅データ本として、自分の旅スタイルに合わせて必要データを取り出し、自分なりの旅スタイルを楽しんでもらえる応援本に仕上げた。紙でも電子書籍(Kindle)でも、大いに活用いただければ幸いである。
「定年退職組への今からの提案本」とサブタイトルを付けたように、定年退職を迎えた方々に、現役時代の足跡を辿る旅スタイルを提案しているが、実は若手ビジネスパーソンへのメッセージにもなっている。すなわち、著者が実践してきたように、現役時代も仕事と時間をやりくりし、自転車、鉄道、カメラなど、自分のお気に入りの趣味を生かして楽しんできた。ぜひ若い今から人生の長旅に備え、そうした趣味を生かし続けてほしい。長旅を愛する著者は、童話作家アンデルセンの詩「旅することは生きること」を今、実感している。

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