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最新刊

『スポーツの未来を開く 部活動指導員ハンドブックQ&A』

岡出 美則 編著
公益財団法人 日本スポーツクラブ協会 発行
本体価格 1,800円(+税)
ISBN978-4-915348-97-6
サイズ A5版 本文 184ページ

著者(執筆順)
友添 秀則 元早稲田大学スポーツ科学学術院 教授/公益財団法人 日本学校体育研究連合会 会長
萩 裕美子 東海大学体育学部 教授
岡出 美則 日本体育大学スポーツ文化学部 教授
舟木 泰世 尚美学園大学スポーツマネジメント学部 専任講師
日比野 幹生 日本体育大学スポーツマネジメント学部 教授
菅原 淳一 一般社団法人 おおたスポーツコミッション 理事/元大田区立 大森第二中学校 校長

関連リンク
公益財団法人 日本スポーツクラブ協会
https://jsca21.or.jp/

内容紹介(「発刊にあたって」より)
学校の働き方改革を踏まえ部活動指導員制度が法制化され、続いて『運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン』が策定された。これを受け、学校運動部活動の学校から地域への移行が令和5年度から本格化する。戦後から続いていた部活動システムが根底から変わる時代の到来である。ところが、地域移行のあり方の具体的な方針等は示されず、部活動指導に関する資格や講習会が制度的にも用意されていない。学校現場での大混乱も予想され、円滑な移行が危惧されている。
日本スポーツクラブ協会はこうした状況を鑑み、新たに「学校運動部活動指導士」資格を設け、学校現場が求める即戦力の運動部活動指導者を育成するため、「指導者養成講習会」を令和3年度に開講した。
部活動指導員には、技術指導だけでなく、生徒・学校・地域の実情を理解し、学校や保護者の多様なニーズへの対応力が求められる。また、『運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン』に精通する知識の質的担保も求められる。日本スポーツクラブ協会は、知識の質的レベルの確認を目的とする「部活動指導員検定」を令和4年から開始した。
本書は検定試験の公式テキストとして、『運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン』に加え、法規、中学生のこころと身体、いじめ・ハラスメント、部活動指導員の職務など、幅広い内容を網羅して著名な研究者・実務者が執筆している。
それぞれの分野ごとに質問形式で始まり、トピックに関する概要・説明を紹介し、さらに間違いやすいポイントを示して理解度をチェックできる構成とした。また、各トピックに関連する法規や根拠をURLで紹介する。
読者対象は、総合型を含む地域スポーツクラブの指導者、スポーツ推進委員、地域スポーツ振興を担う大学院生・大学生・専門学校生である。また、OB教員・現役教員、現役または元外部指導者に、部活動指導員制度に関する知識を再確認・再認識してもらう狙いもある。

本書の購読の意義(「はじめに」より)
日本の部活動は、学校教育を基盤に、主体的な活動を核に生徒の自治能力を高めるとともに、生徒が多様なスポーツに接したり、発達の段階に即して競技力を高めたりする機会を提供してきた。また、生徒の学校内外の社会的資源の構築にも貢献してきた。
教員にとっては、教科指導の場とは異なる生徒の成長を知る場であり、組織の運営等を学習し、保護者との豊かな人間関係を育む場としても機能してきた。
しかし、部活動は、勝利至上主義や暴力、ハラスメント等、解決すべき多くの問題を抱えてきたことも事実である。それらの解決に向け、生徒の主体性や問題解決能力を向上させるとともに、民主的な運営や科学的な根拠に基づく部活動、指導者の資質能力の向上が求められるようになってきている。その一方、生徒数の減少や教員の多忙化、スポーツに対する多様な関わり方の拡がりにより、部活動は、その内容や運営方法を新たに模索する時期を迎えている。
運動部活動指導員は、このような状況の中で、教員と協働しながら、スポーツの価値の創造、共有、実現に向け、多様で良質なスポーツ提供を支援する専門家として、また豊かな学校文化の実現に貢献する人材としての活躍が期待されている。
部活動指導員の資格を取る過程は、部活動が学校教育でもつ可能性と問題を理解しつつ、スポーツの価値の実現を通して、魅力的な部活動を展開できる指導者として、必要な知識、技能、価値観を身につけていく学びの過程とも言える。
学んだ知識や技能、価値観は、配属校の教員との連携を可能にするものとはいえ、実際に活用されてこそ意味がある。本書は、このような問題に対処するために必要な知識、技能、価値観を、部活動指導員が実際に直面するであろう問題群に即して理解、習得していくことを意図して構成されている。
このような観点から本書を活用願えれば幸いである。

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