書籍のご案内

ドイツからオランダ経由デンマーク行き

“蒸気機関車3” (ドイツ旅シリーズ)

田中 貞夫(著, 写真)
本体価格 2,500円(+税)
ISBN 978-4-915348-92-1
サイズ A5判  本文 304ページ フルカラー

旅のタイトルは「ドイツからオランダ経由デンマーク行き“蒸気機関車3”」。旅、ロマンティックな旅を求めて、ドイツからオランダ経由デンマークへと保存鉄道の追いかけ旅をした。
ドイツ発デンマーク行きの保存鉄道旅は、南ドイツのバイエルン州にある豚のしっぽ鉄道が出発点である。父なる河、ラインの流れに沿って走り、途中下車をしながらオランダに入り、チューリップ畑を走る蒸機の観光保存鉄道を訪ねる。オランダから再度ドイツへ戻り、ドイツの最北西に位置する東フリースラント諸島、まるで真珠の首飾りのように鎖で結ばれている島に渡り、島の鉄道を体験。また、北ドイツでは今なお蒸気機関車を定期運行しているモリー鉄道とリューゲン軽便鉄道を追いかけ、折り畳み自転車を活用して路線沿いから撮影と忙しい。ハンブルクから渡り鳥ラインでデンマークに入る。
「旅することは生きること」。童話作家アンデルセンの詩集の一節、この言葉に魅せられ、生きる勇気をもらい、第二の人生の目標に巡り合った旅シリーズも今回で5冊目となる。 リタイヤ後の10年間はドイツ保存鉄道の追いかけ旅、旅のまとめ編集、執筆出版、講演をこなしてきた。
70歳の古希を迎えた今、ドイツ発デンマークのオーデンセ行きの仮想国際列車に乗り、保存鉄道の旅としてみよう。路線沿いを折り畳み自転車で走り保存鉄道を追いかけるという自転車鉄、この旅シリーズも最終章を迎えようと…。しかし、保存鉄道の旅は私の生きがいでもあり、旅はこれからも続くだろう。
何故オーデンセ行きなのか、それはアンデルセンの生まれ故郷だからなのだ。この先の第三の人生、旅人生をどのように生きるかを探し求める旅でもある。ドイツには保存鉄道とその関連の博物館が、全州合わせ約250か所もある。こんな旅をしていると、ドイツ保存鉄道を全走破したいという気が芽生えるが、何時になることやら。定年退職後に折り畳み自転車“ブロンプトン”でロマンティック街道を旅して、行く先々で蒸気機関車の走る姿に出合ったことから始めた「保存鉄道の追いかけ」は止まらない。
聖地オーデンセを訪れ、70歳からの第三の人生についてアンデルセンに相談してみようと思う。はたして、彼の提案はどのようなものなのか。
本書はドイツの保存鉄道を求めて旅する人のための紀行&案内ガイドブックでもあります。 蒸気機関車やディーゼル機関車、気動車等を追いかけて、乗り鉄・撮り鉄・自転車鉄と遊び鉄のデータ(2012~2019)をもとに作られています。掲載されている情報は時間の経過と共に内容に変更がありますので、旅立つ前には可能な限り最新情報を収集し、ご自身の責任でご判断のうえ、本書をご利用ください。

 

[本書の構成]

この旅紀行に登場する仲間たち
第一章 旅のプレゼンテーション
第二章 訪れた保存鉄道
1 モリー鉄道 バルト海沿岸のリゾート地を走る定期運行の蒸機
2 リューゲン軽便鉄道 蒸機愛称:荒くれ者ローランド
3 ヴタハタール鉄道 お気に入りの豚のしっぽ鉄道はループ路線がこれでもかと連続
4 シュルフグレーフェルトの歴史ある蒸機鉄道
5 ヴェーゼル保存鉄道 ニーダーライン地方の歴史ある保存列車
6 マイニンゲン蒸気機関車工場祭り 01 118型蒸気機関車が牽引する特別ツアー列車
7 マイン川の河川敷を走る港鉄道ハーフェンバーン フランクフルト歴史鉄道協会が運行
8 ドイツ北の島、東フリースラント諸島 真珠の首飾りの様に、鎖に結ばれている東フリースラント諸島
9 ボルクム軽便鉄道 東フリースラント諸島7島の中で最大の島、島のフェリーターミナルから、町のボルクム駅迄を結ぶ
10 ランゲオーク島鉄道 鉄道が走る東フリースラント諸島の3島中で、最も短い路線
11 シュピーカーオーク島 島の鉄道は廃止されたが保存馬車鉄道がある
12 ヴァンガーオーゲ島鉄道 フェリー航路と一体で珍しくドイツ鉄道が運営
13 東フリースラント沿岸鉄道 東フリースラント諸島の本土側の沿岸を走るディーゼル機関車牽引の保存鉄道
14 南リンブルフ蒸機列車会社 オランダ南東部、ドイツとの国境近くのリンブルフ州にある保存鉄道
15 ホールン-メーデムブリック保存蒸機鉄道 チューリップ畑を走る蒸機がレトロな客車を牽引
16 「渡り鳥ライン」でデンマークへ スカンドラインズフェリーによる列車航送 今では珍しい列車丸ごとフェリーで航送し、海峡を越える
17 マリボ保存鉄道 蒸機やディーゼル機関車がレトロな客車を牽引する保存鉄道
18 デンマークトラム博物館 ヨーロッパ各地の旧路面電車を収集、修復、動態保存し敷地内を走る
19 デンマーク鉄道博物館 オーデンセにあるスカンディナヴィア最大の鉄道博物館
20 オーデンセのトラム復活 オーデンセの街が熱い、トラム復活突貫工事と都市計画も同時進行中
21 南フュン島保存鉄道 ディーゼル機関車が牽引し、フュン島南部の港町faaborgとKorinth間を走る
22 保存鉄道 マーイエーヤ-ハンデスト ユトランド半島、マーイエーヤ・フィヨルド の港町を蒸機が走る
あとがき

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