本の一覧
- 本体価格
- 1,900円(+税)
- ISBN
- ISBN978-4-86825-003-6
- 判型
- A4版変形
- ページ数
- 32
- 発行
- 成隆出版
- 発刊
- 2026/01/25
テレビ・アニメシリーズ 世界名作劇場(フジテレビ)で、『小さなバイキングビッケ』『ペリーヌ物語』『トム・ソーヤーの冒険』など、日本のアニメ史に残る数々の名作キャラクターを生み出してきたアニメーター、キャラクターデザイナーの関修一氏が、33年ぶりに描き下ろした絵本作品です。
原作を手がけるのは、30年以上映画業界に従事し、数多くの作品の宣伝や製作に携わり、現在は東京国際映画祭事務局顧問を務める、あらいしげと氏。本作が初の絵本原作となります。
■ 絵本『小ネズミとフクロウ』の内容
物語の舞台は、北国の森。
お腹をすかせたフクロウが、一匹の小ネズミを捕まえるところから物語は始まります。
しかしその直後、人間の戦争による銃声と砲声が森に響き、流れ弾によってフクロウは地上へ落下します。
自由になった小ネズミは逃げることができました。
それでも、小ネズミは逃げませんでした。
傷ついたフクロウの「命」を助けようと、小ネズミは自分の大切なチーズを差し出し、夜ごと食べ物を運び続けます。
やがて二匹のあいだには、食べる者と食べられる者という関係を超えた、不思議な友情が芽生えていきます。
本作は、
「命はどうつながっているのか」
「他者を思うとはどういうことか」
という問いを、説明ではなく絵と言葉の積み重ねで静かに手渡す絵本です。
戦争という重いテーマを直接語るのではなく、動物たちの視点を通して描くことで、子どもにも、大人にも、それぞれの深さで受け取られる物語となっています。
■ 読後に対話が生まれる絵本として
・小学校高学年から読める文章量と構成
・親子で読み返し、感想を交わしたくなる余白
・平和や命について考える入口としての物語性
物語性と芸術性を兼ね備え、一度きりで終わらず、何度も読み返される絵本として、長く棚に置ける一冊です。




